整体サロン 椎間板ヘルニアと筋膜
今回は私が先日担当させていただきました患者様より伺って興味が沸いた
「筋膜」
についてご説明させていただきます。
担当した患者様より、
筋膜ストレッチを始めてから背中が以前より楽になったと伺い、
筋膜について調べてみることにしました。
まず筋膜とは何かをご説明させていただきます。
筋膜は筋肉だけではなく骨、靭帯、臓器などを包んでいる
全身に張り巡らされている網目状の膜のことで、
それぞれを繋げて、正しい位置に納めてくれるため
第二の骨格と呼ばれています。
筋肉が身体を動かすのに対し
筋膜は、身体を支える役割をしており
偏った姿勢で生活していると筋膜に癖がついてしまい
筋肉と骨格のバランスが崩れてしまいます。
慢性的な肩こりや、
腰痛も筋膜の緊張が解けるとなくなるということもあるようで、
今回担当した患者様は、
少なからずこちらに当て嵌まったようです。
次に筋膜の構造を掘り下げてご説明させていただきます。
筋膜の構造は大きく2つに分けられます。
1つは、「浅筋膜」です。
これは、皮膚の直ぐ下にあり、
身体の全体を被う膜になります。
もう1つは「深筋膜」です。
こちらは、筋肉そのものを被う膜であります。
深筋膜は更に4つに分けることが可能です。
①筋膜・・・・それぞれの筋肉を被っている膜。
②筋上膜・・・・筋膜の直ぐ内側にある膜で筋肉を被う膜。
③筋周膜・・・・数十個の筋線維を束ねている膜。
④筋内膜・・・・筋線維単体を被っている膜。
②の上に①があり、④を束ねたものが③となり構成されています。
一般的には、筋肉、骨、靭帯が身体を支えると考えられていますが、
筋膜も、身体の構成に欠かせないものです。
ただ、筋膜の構成要素は、
コラーゲンとエラスチンからなり、
この二つの特徴により
同じ姿勢や負荷が強くなると硬くなってしまいます。
また、外的刺激から守るといった働きもあり、
寒さなどで身体が緊張して身体が硬くなることも
筋膜と関係があるようです。
私たちが行っている筋肉整復も、
連動している筋肉、関節を緩めていく治療を行い、
椎間板に掛かっている負担を軽減させて、
筋肉が弛緩していくのを感じていましたが、
この筋膜といったものに触れていた実感があります。
他にも調べていくと、
筋膜性疼痛症候群という、
筋膜が原因となって痛みやしびれを引き起こす病気もあるようです。
これは、筋肉に負荷を掛けて損傷した状態……いわゆる筋肉痛です。
通常数日掛けて回復するものですが、
繰り返し負荷を掛けていき寒さに当てられると血行が悪くなり
負荷のかかった部分が痺れる物になります。
痛みや痺れが強いため、椎間板ヘルニアに間違ってしまうこともあるようです。
このように、強い痛みや痺れがあっても椎間板ヘルニアでない物もあります。
皆様の辛い状態の改善には、どこがどのように痛むのかという正確な情報が必要不可欠です。
トレーナー一同皆様の辛さが改善できるよう
日々知識も深め技術にも磨きをかけ精進致しております。
痛みや不調の原因をみつけ一緒に身体の改善を目指していきましょう。
※参考資料……筋膜マニュピレーション 理論編
トレーナー 下保
札幌 整体サロン
http://seitaisalon.net/